私は製造管理部門に所属しており、部品の調達をメインに行いながら、生産スケジュールや原価に係る製造資料の作成も行っております。部品の調達は、当社製品のモーター用巻線設備(絶縁紙挿入や溶接などの前後工程を含む設備)に組み付けられる部品を調達するのですが、完全受注生産で設計・製造・販売している当社の場合、毎回発注する部品の種類や数量が大きく異なります。また、数十メートルの長さの設備などもあり、調達しなければならないボリュームは相当なものなのですが、仕入価格が原価に大きな影響を与えるため、1つ1つの調達でしっかりと価格の確認・交渉が欠かせません。配属された最初の1年目から発注した年間の総額は数千万円以上で、内心ドキドキしていました。
一点一点加工してつくる部品の調達は、加工方法や材料に関しての知識が必要になりますし、ただ調達すればよいだけではなく、その部品が何に使われどのようなパフォーマンスをするのかを理解しなければ、良い仕事ができません。常日頃から他部署の人とコミュニケーションをとり、勉強あるのみです。機械設計が作成した部品図を見て、よりコストを抑えてパフォーマンスが向上する代替案を機械設計に提案して採用してもらえた時は、自分自身の成長を実感できました。